commentary

花園ラグビー場

神保哲生 神保哲生 2021/1/5

例年、花園は桐蔭にとって、特に関西のチームとやる時はアウェー感が強いんですね。花園には何度も足を運んできましたが、桐蔭の応援席から見ていると周りがみんな桐蔭サポーターだからあまりそんな感じはしないのだけど、何度か記者席から見た時は全く印象が違いました。藤原監督が常々、花園では桐蔭は7・3で相手より優位に立てていないと優勝は難しいと言っている理由がよくわかります。 特に準決か決勝では必ず大阪の強豪と当たるので、満員の花園で応援が9対1くらいになると、特にメンタルな要素が大きくものを言うラグビーでは、高校生はどうしても影響を受けてしまうんですね。気後れしてしまうっていうか。なにせ桐蔭がトライを取ると会場が静まり返るので、メインスタンドにいる桐蔭サポーターたちがが歌う桐蔭の校歌が、バックスタンドからもよく聞こえるくらいですから。

ところが今年は全試合無観客。いるのは両校のラグビー関係者だけなので、桐蔭にとってもほとんどアウェー感がない。だから、前半の初っ端からみんな伸び伸びプレーできてる感じがします。

今年は去年の大祐のようなスーパースターはいないけど、中山、青木、サトケンのFWのセンターラインが異常に強くてよく走りよくキャリーできる。みんなタックルも良くて誰もがジャッカルに入れる。素晴らしいチームに仕上がっていると思います。今年もやってくれそうです。キャプテンのサトケンは来年早稲田だそうなので、来年以降も楽しみです。

そういうば、甲子園も関西なんだよな。