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IT時代の震災と核被害

東 浩紀 (著), 飯田 豊 (著), 西條 剛央 (著), 酒井 信 (著), 神保 哲生 (著), 飯田 哲也 (著), 武田 徹 (著), 津田 大介 (著), 広瀬 弘忠 (著), 三上 洋 (著), 宮台 真司 (著), 村上 圭子 (著), 池田 清彦 (著), 円堂 都司昭 (著), 荻上 チキ (著), 加藤 典洋 (著), 萱野 稔人 (著)

「3.11以降、IT技術者と社会の関わりは深くなった」と津田大介は言う。
マスメディア並の影響力を持つインターネット。IT集団の初動レポートとともに、日本・社会・メディアを問う!

[本文より]
◆東浩紀「原発事故のような危機のときは、国民の怒りが爆発したほうが政府やメディアは情報を出したかもしれない。
行儀のいい文化というのは、危機のときにはマイナスに働くことだってある。」

◆宮台真司「データの評価を政府に依存するような態度は、市民社会にとって自殺行為だと心得るべきです。」

◆津田大介「マスコミがスルーしてしまうことにこそ、ソーシャルメディアの果たすべき大きな役割があります。」

◆西條剛央「ITがあるからできることもありますが、それを使うのは人間なので、入口と出口はアナログの活動が要です。」

◆飯田哲也「独占的な電力市場で、電力需要家は原発事故に関して、いっさい責任を負う必要はありません。」

◆グーグルの72時間(ドキュメント)
グーグルの「発行部数」あるいは「視聴率」はすでに広汎かつ膨大である。
従来のマスコミとはまったく異なる存在ながら、マスのコミュニケーションに多大な影響を与えている。
むしろ、従来のマスコミでは情報が届かない、別の位相にいる大衆にも、大きなインパクトを与えうる存在であることは否定できない。

◆業界を動かした一人の中学生(取材レポート)
地震発生から1時間足らずの15時半頃、Ustreamのあるチャンネルにアクセスが集中していた。
番組内容はNHKが放送中の震災ニュースのリアルタイム再配信で、テレビをiPhone4の内蔵カメラで撮影して配信するという単純な方法だった。
ピーク時には4万人もの人々が、その動画を同時に視聴した。(動画サイトとテレビメディアの相互補完)

単行本(ソフトカバー): 392ページ
出版社: インプレス (2011/12/8)
言語: 日本語
ISBN-10: 4844331140
ISBN-13: 978-4844331148
発売日: 2011/12/8