5金スペシャル 史上最強のアイドル論

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marugeki_348_nakamori.jpgマル激トーク・オン・ディマンド
第348回(2007年12月02日)
5金スペシャル 史上最強のアイドル論
ゲスト:中森明夫氏(コラムニスト)

無料放送中


 5回目の金曜日がある月はマル激が普段扱わないような異色のテーマを意欲的に取り上げる5金スペシャル。今年4度目にして最後の5金となる今回は、ゲストにコラムニストの中森明夫氏を迎え、かつてなく軟派なテーマ、「アイドル」をマル激なりの流儀でとりあげてみた。

 稀代のアイドル評論家として80年代からアイドルとそれを取り巻くユースカルチャーと深く関わってきた中森氏は、70年代の南沙織から山口百恵、キャンディーズ、ピンクレディー、80年代の松田聖子から、中森明菜、岡田有希子、おにゃん子クラブ、そして、90年代の宮沢りえから小室ファミリーにいたるまで、アイドルたちがその時代時代をリードする様をつぶさに観察してきた。

 その中森氏は「アイドルは時代の反映ではない。時代こそがアイドルを模倣するのだ」を持論とするが、さりとて、その時代時代の政治、経済、社会情勢が、アイドルたちの中に色濃く見て取れる点も鋭く指摘してきた。

 例えば、中森氏が「日本人アイドル第一号」の称号を与えている南沙織のデビューは1971年。オイルショックとドルショックで戦後の日本を引っ張ってきた高度成長神話が壊れる一方で、日本は公害や労働争議、政界汚職など高度成長の陰で進行していたさまざまな問題に喘いでいた。翌年の浅間山荘事件では、左翼イデオロギーの成れの果てがあらわになった年でもあった。この成長神話と左翼イデオロギーの2つの神話が終焉した年に、日本人は沖縄から南の風に乗って颯爽と登場した南沙織という偶像に熱狂せずにはいられなかったと、中森氏は言う。

 もちろん南沙織の前にもアイドルはいた。しかし、そもそも中森氏は、南沙織以前のアイドルは「スター」であってアイドルではないと言う。「日本がまだ貧乏な頃、日本の夜は暗かった。暗い日本の夜空にはスター(星)が必要だった」と、それまでの時代の要請は、歌もうまく演技もできるきら星のようなスターだった。しかし、南沙織以降、日本人は歌がうまいわけでもなく演技ができるわけでもないアイドルという名の偶像を求めるようになったと中森氏は指摘している。

 そして、時代の鏡としてのアイドルの系譜は、70年代後半の低成長時代の混沌の中を駆け抜けた暗い目をした山口百恵、そして空疎に明るいバブル期の松田聖子らへと引き継がれていく。

 しかし、2000年に入り、突如としてアイドルが消える。冷戦が崩壊し、テレビがお茶の間から消え、携帯電話の浸透などによって、生活様式が過度に多様化し蛸壺化、島宇宙化する中、日本人全体を束ねる共通前提が消滅したことが直接の原因だと中森氏は言う。

 また、その一方で中森氏は、2000年代の最大のアイドルは小泉純一郎かもしれないと、アイドル不在の時代に空席となったアイドルの座が政治利用される危険性にも警鐘を鳴らす。

 共通前提が無くなり、多くの日本人が同じものを可愛い、格好いいと思えなくなったアイドル不在の時代とは、一体どういう時代なのか。逆に、ヒラヒラの衣装に身を包んだティーネージャーの、作られた偶像に国中が熱狂するアイドル全盛の時代とは、一体何なのか。そして次はどのような時代がわれわれを待ち受けているのか。

 懐かしいアイドルグッズとともに、70年代から現在までのアイドルの系譜とその時代の深い関係を、元祖「新人類」のカリスマ評論家中森氏ととことん語り合った。

<ゲスト プロフィール>中森 明夫(なかもり あきお)コラムニスト
1960年三重県生まれ。77年明治大学付属中野高校中退。85年、共著『週刊本/卒業KYON2に向かって』を出版し注目を浴びる。コラムニストの他、編集者や小説家、脚本家、プロデューサーとしても活躍。著書は『東京トンガリキッズ』、『アイドルにっぽん』、『女の読み方』など。

December 2, 2007



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コメント

投稿者 9B 

とっても面白かったです。アイドルで時系列を追うと社会時評に明らかに重なるのと、プラス懐かしさとで楽しさ2倍。
中森明夫氏は活字でのみ自分は知っていたのですが、流石に喋りも上手く、なるほどこの人相手なら女優もズルズルッと喋るのだと感心しました。


マル激はこういうユルイ話題のほうがしっくりくるように思います。霍見芳浩氏、香山リカ氏以来のキレのある温かい(常識的な)ゲストに感じました。
ただ、唯一残念に思ったのはpart3終盤の宮台氏の(空気変える自慢)。コケました。

December 8, 2007

投稿者 ノクノク 

流れるまで待ってる…。2007/12/04に書いたけど、送信するのは後で、酷いもんだ。けどいいや。ポチッとな。

December 9, 2007

投稿者 ノクノク 

 あ〜あ、やっちゃった。ビデオニュースの偉い人、ごめんなさい。
 ネットは論理や物語の思考と相性が悪いな〜、と思うこの頃。ネットって先に来た者が偉いという風潮がある。でも、情報空間では一般の常識が通用しないのだ。ミステリー小説もそうだが、一回知ってしまうとそこで終わってしまう。つまり経験値が多いことが必ずしも有利に働かない。場合によっては盲目にさせてしまうので不利になる。だからこそ、何年経ってもネットは黎明期のままで物語が形成されていかない。流れてしまうからだ。物語を必要としないとも言える。しかしこれでは新しくやってくる人は羅針盤がないので困惑してしまう。そこで重要になるのが思想だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 古くから人は無機物や幾何学模様に心動かされて来ました。ギリシャ神話にもピグマリオンと呼ばれる人物が登場します。彫刻家であるピグマリオンは、自らが作った彫像に恋をして苦しむのです。
 物を擬人化させて捉えるのは、人類は古くから行われており、現在でも続いています。絵を描くのは、写実する為だけでなく、鑑賞したり愉しむためでもあります。東洋では浮世絵となり、西洋では美術絵画となりました。

 19世紀。自動車が発明されました。自動車にもメルセデスなど女性名が付けられました。
 20世紀後半。オペレーション・ソフトのMacintoshも女性に喩えられます。可愛いリンゴです。日本ではアニメーションが発展します。動く絵に命を吹き込む、声優と呼ばれる職業も出来ました。アイドル声優と呼ばれる人々も出てきました。
 20世紀終盤。ゲーム業界が急成長してきます。ゲームでは神話・伝承が多く流用されて来ました。両者は親和性が高いのです。ゲームでは、必殺技や会話シーンで音声が使われます。ゲームの時代では人間の声を部分的に使用がなされます。音声を効果音として使いました。
 21世紀初頭。電子の世界はさらに発展していきます。ネット上では、擬人化されたキャラが次々と出てきます。『伺か』『東方』『OSたん』『AA』、など様々な記号的キャラクターが生み出され、流用されており、文化を形成しています。声も擬人化されるようになりました。『VOCALOID』と呼ばれます。『VOCALOID』は、元は人間の声ですが、発売される際は創造上のキャラに置き換わっています。

December 23, 2007

投稿者 ノクノク 

初音ミクがJASRAC許諾の下に歌うサイトオープン
http://news.braina.com/2007/1211/move_20071211_001____.html
初音ミク sings
http://mikusings.sblo.jp/

おっもしろいなーーー、さて、どうやって論じればいいのかな?これをアイドル論に回収するのは難しいよ。

December 30, 2007

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