オスロ・プロセスと日本の選択
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マル激トーク・オン・ディマンド
第310回(2007年03月09日)
オスロ・プロセスと日本の選択
ゲスト:長有紀枝氏(NPO法人「ジャパン・プラットフォーム」代表理事)
クラスター爆弾は親爆弾の中から無数の子爆弾が飛び出し、一発でサッカー場3面分を攻撃することが可能な新しいタイプの爆弾だ。しかし、元々無差別攻撃を前提としている上に、不発率が高く、紛争終結後の民間人への被害が重大な人道上の問題となって浮上している。クラスター爆弾が「第二の対人地雷」といわれる所以だ。
このクラスター爆弾の全面禁止を目指した国際会議が、2月22日、23日にノルウェーの首都オスロで開かれ、49ヶ国が08年中の条約制定を目指す「オスロ宣言」に署名をした。しかし、会議に最大規模の代表団を送っていた日本は、クラスター爆弾の軍事的有効性などを理由に宣言への参加を留保している。会議に参加しながら宣言に加わらなかった国は参加49ヶ国のうち、日本とポーランド、ルーマニアの3カ国だけだった。
NGOで長年難民救済活動を続けてきた長氏は、今回の日本政府のオスロでの選択について、「日本らしい生真面目さの現れ」と、これに一定の理解をしつつも、日本政府の戦略性の欠如を指摘する。まだ宣言に乗れないのであれば、アメリカや中国のように最初から会議に参加しなければいいはずだが、人道的に好ましいことを目指す会議である以上、一応参加はしておく。しかし、いざ宣言の採択の段階になると、二の足を踏むことになる。クラスター爆弾の有効性と人道的な立場をどう均衡させるかについて、日本国内でも政府内でも、まだ合意が形成されているわけではないからだ。
しかし、それにしても日本は、対人地雷を全面禁止した97年のオタワプロセスでも、条約制定の直前まで、地雷の有用性と人道的立場との折り合いを付けることができず、平和国家としてのイニシアチブを発揮することができなかた。今度のオスロプロセスでも、アメリカ、ロシア、中国などの軍事大国が軒並み禁止条約に後ろ向きな姿勢を見せる中、ノルウェー、カナダ、デンマーク、ベルギー、メキシコなどの「中堅国」が主導となって、条約の制定作業を進めている。日本もクラスター爆弾を保有してはいるが、日本の防衛上クラスター爆弾がそれほど致命的に不可欠なものとは思えない。なぜ平和憲法を持ち、平和国家として国際的な尊敬を希求するはずの日本が、これらの場で指導的な役割を果たすことができないのだろうか。
長氏はその理由として、「政治家の指導力の無さと、それを支える市民ひとりひとりの気概の欠如」をあげる。もともと外務省や防衛省の官僚機構には、政治判断を下す能力も無ければ権限もない。人道的見地や国際秩序形成の中で指導力を発揮するという理由で軍事的には一定の有用性を持つ兵器を廃棄するという選択などが、官僚にできるはずもないし、逆に官僚がそのような選択を勝手にやり始めたら危険だと言うのだ。
一方、今回のオスロ会議でも、オタワ会議同様、NGOの活躍が際だった。長氏はオタワプロセスの成功で21世紀はNGOの世紀になるのではとまで言われたものの、2001年の同時テロで、世界が政治的、軍事的志向を強め、一時的にNGOの役割は弱まったと言う。しかし、その後もNGOは地道な活動を続け、9・11後の一時的な萎縮状態も今はようやく収束しつつあるとの見方を示す。21世紀が本当に国境を越えたNGOの世紀になるかどうか、NGOにとっての正念場はこれからだが、NGOセクターでも日本は必ずしも世界の主要な地位を占めることができていない。長氏はここでも、政治意思の欠如と市民の関心の低さを理由にあげるが、ではなぜ日本だけが政治も市民も意識が低いのだろうか。
人道支援NGOのコミュニティに長年身を置いてきた長氏とともに、オスロプロセスにおける日本の選択とその背後にある日本の市民社会にとっての課題について考えた。
<ゲスト プロフィール>
長 有紀枝おさ ゆきえ
(NPO法人「ジャパン・プラットフォーム」代表理事) 1963年茨城県出身。90年早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。外資系企業勤務を経て、91年より「難民を助ける会」事務局勤務。同会専務理事・事務局長、「地雷廃絶国際キャンペーン(ICBL)」調整委員などを歴任。06年より現職。著書に『地雷問題ハンドブック』など。
March 13, 2007
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March 21, 2007
コメント
最近やっとわかった。神保氏がこのマル激で何やりたいかって、自分がメディア業界的に注目されたり、一部の関係者に評価されたり、名刺交換を通じて政治といった上位層に食い込むための露出ツールでしかないのね。だから「反響」といった場合、一般視聴者の反応ではなくて、業界内反響や業界的な立ち位置のことであって、そもそも末端の視聴者など眼中にないわけですよ。だから今みたいな高校生の放送クラブごっこみたいになる。このコメント欄でリーチや面白い(見させる)番組作りがどうのと何度指摘しても全部無駄。他のニュース系サイトさんみたいに、大々的に展開をするつもりも毛頭ない。このコメント欄で何度同じことを指摘しても無駄。最近は会員減らしてるんじゃないかな??今月5金だからそこで判断するわ。似たような内容の政治与太話がもうずっと続いている。検察・官僚・自民党・司法とただ主語が入れ変わるだけで、そんなの偉そうな人に言われなくても2ちゃんのニュース速報でも毎日見てれば全部想像つくような話。宮台氏が一歩抜け出ようとして一つの視点を提示すると、なぜか神保さんは遮ってしまい、深められないまま元の平凡トークに戻っちゃうし・・・
March 20, 2007
でも一個だけ評価するなら、宮台氏を押し切ってこのコメント欄を開けたことですかね。その一点あるだけで最大の賞賛に値すると思う。我々は唯一の良心を信頼し、思う存分に腐す。
March 20, 2007
↑
たしかにこういうお馬鹿さんのコメントも消さない神保さんは偉いと思います。
しかし、批判は容認するとしても、このようなあまりにもレベルの低いコメントは削除してもいいのではないですか。
読んでいる方が恥ずかしくなります。
ここは2ちゃんではないので、人を不快にさせるようなコメントはできるだけ読みたくありません。
March 22, 2007
では、私もKYさんに倣ってみる。
最近、ビデオニュースが遠くなった気がする。おそらく黒字になったからですね。メディアも大きくなり、リーチが長くなると意見を吸い上げづらくなり、上から流れてくる情報が一方通行になる。番組は増えたけど退屈になってきた。そういえば、神保さんは、他局の番組にも出るようになった、電子書店での販売も始まった、yahooでの掲載も始めたので、ビデオニュースの記事も長くなった。VJ道場も好調のようである、いつか骨のあるジャーナリストが輩出されるだろう。番組制作スタッフも募集する様になったし、業界人からも注目されてる。結果的には、ビデオニュースという看板の力により、業界内では一定の影響力を得れたと思う。番組である以上、仕方がないのですが、宮台さんが別の視点を掲示すると、神保さんは遮ってしまう。深みのない一般的な平凡トークに進んでる気がする。予定調和は自滅の道です。
でも、一つ安心なのは、コメント欄が炎上してない事です。まだまだ発言しようとする人は少ない様です。声が届きやすいですね。
んー・・・書いた文を崩したくなったけど、まとまりを保った形で送信します。『論理』は好きじゃない。
March 23, 2007
いやいや、実際、この番組は「日本終わった論」の反復&再確認でしかなく(ダメ具合のネタバレ)、政治評論の中身が優れてるかどうかっていう評価軸の言説ゲーム(論壇バカ)。それをもう何年も代わり映えも無く、延々と繰り返してるだけ。そういう話が好きなオッサン限定で「素晴らしい番組ですね!」と内輪ウケ的に煽(おだ)てられてる構図。作りはテロップもフリップも用意されておらず、基本的事項の説明もないまま、ふわ~っとゲストと喋り始める。いわば素材Vの垂れ流し。そのゲストも微妙で、肩書きはなにやら凄いけど、現場系・現の当事者ではない人が多く、評論の評論みたいな感じになる。ネットらしい柔軟な企画、他サイトとの協業、ポータルへのニュース配信、NPO化とか色々考えられるのに理由をつけて何もやらない。会員も増えず(4000人)、暇人が趣味でやってるブログ(極東さんとか)にもリーチで大敗。しかもこうした分かりきった諸問題に、神保氏は反省的態度がいっこうに見られず、いやむしろ逆に、この空回り具合に耐えられてる神保さんは、凄いと思ってしまう。
March 23, 2007
ノクノクさんの見方も分かりますが、ちと過大評価だと思います。私の考えでは、準主要サイトくらいメジャー化しない限り、社会的に言説として普及しない、カウンターとして「全く」機能しないから、コンテンツ事業はさっさと辞めたほうがいいと思うわけです。まぁCNBC切られた時点で終わったも同然かもしれませんが、それじゃあ今は何なの?というと、ただの権力ウォッチおじさん、web論壇でしかないかと。そういう活動がしたいなら政治家を目指すか、市民団体でもやった方がいい(有名ブログだった不機嫌な日常さんは実際そうなさったし)。神保さんはこのマル激を通じて一体何がやりたいんでしょうかね。番組も一般人が見て非常につまらないです。オピニオン誌が好きな特殊な人にとっては面白いかもしれませんが、それって「諸君」や「正論」がこっちに摩り替わっただけじゃないですか?今年からやると言っていた宮台企画はどうなったんですかぁ??
March 23, 2007
ノクノクさんとKYさんは要するにおたく特集をしてほしいのでしょう。
昔の映像を見ると、おたく度が高かったようですね。その仲間内の楽しさもあるかもしれませんが、現在の番組姿勢が論理的なのは現実の深刻度に即していているからで、この番組が本物である証拠だと思いますよ。
最近は華がないかもしれませんが、内容は客観的で、真っ当なゲストと番組構成で見事だと思いますが。新番組のディベートも期待できるしな。
これで500円なら文藝春秋より安いです。難しい内容、いいじゃありませんか。歯が立たない絶望的な話のほうが聞きたいね。
文句言われる方は、どういう番組テーマが見たいか提示なさったらいかが?私自身、videonewsのおたく五金で初めて「おたくとはいかなるものか」を知り、カルチャーショックを覚えました。キモイだけでなく面白いと感動した。おたくの建設的希望、聞きたいものですね。
March 24, 2007
こんにちわ。それは違いますよ。できる限り柔らかくなってみます。例えば、私は、マザーグースが好きで、いわゆる鬱展開のお話が大好きです。人魚姫が最後に泡になってしまい。悲しみに暮れる少女が切ないのです。そして二次元(平面上のイラスト)を好みます。血塗れの白い天使です。
【これはおたくです。】さ
日本はイラク戦争を支持しました。自衛隊がいる地域は非戦闘地域だと言いました。自給率が4割です。
【これでは外交安保です。】よ
生き残っているのは企業であり、エリートは必ずしも官僚にはならず外資に行きます。そして地域は空洞化して行きます。
【これはグローバル化と、ローカルです。】う
再販制度問題があり、公取の委員長が新聞社たちと戦ってる訳です。残念ながらビデオニュース社は記者クラブに入れてもらえません。業際保有により相互批判がされません。大手マスコミは鉄壁の砦となってます。
【これは報道に関するメディア論です。】な
民主的で合理的、言論が保障されて、国民が国家を操縦する。司法は内心にまでは干渉しない。NPOは税を民主化させ国民が公共性を選ぶ。
【これは近代の価値です。】ら
マル激は500円です。第五金曜日は無料放送され、毎週ゲストが出演して様々な論点を掲示して、なかなか深みのある議論を分かりやすく解説してます。
【これは番組批評です。】。
それでは、行きます。これから私は泡になってしまいます。なぜならグローバルエリート達の手で戦闘地域で血塗れになるからです。しかし公取の委員長が戦っているので、非戦闘地域で切ない少女は500円で分かりやすく保障されます。民主的に深みのある公共的な砦の中で守られます。だけどマザーグースを支持してしまったので、必ずしも国家を操縦できるとは限りません。空洞化してしまうのです。これでは干渉されないので、無料で記者クラブに入れてもらえません。司法は批評され悲しみに暮れます。残念ながら柔らかい私は、鬱に暮れてしまい、天使になれませんでした。私はローカルに業際保有された、4割の白い泡となってしまいました。全ては相互の二次元のお話です。さようなら。
宮台さんは意図してますね。さすがは体現者。
March 24, 2007
KYさん、マル激も一歩ずつですが、着々と前進はしてます。黒字という成果もあげました。温かく見守って行けば良いではありませんか。今は業界内での影響力しかありませんが、いずれは民衆にも影響を与える番組制作会社になりますよ。あくまで会社ですから、事業計画に縛られる側面もあります。意見に対しても融通が利くこともあれば、動かせない部分もあります。ただ説明はしていただくと、視聴者としては安心できますね。電子書店での販売も始まったので、リーチも延びますよ。コンテンツの蓄積も財産ではありませんか。きっと、KYさんは転換期にきてるマル激に対して、あるいは、KYさんがマル激を見続けてリテラシーが付いてるので社会とディバイドしてしまい、寂しく感じてるんですよ。一つの制作会社が社会に与える影響力は限界があります。現在の大手メディアの様にでか過ぎても良くないでしょう。このくらいボチボチと、しかし確かな情報を提供し続けていけば、そして瞬発的ではなく、持続力と耐久性を備えた報道を続けていれば、いずれは影響力が出てくるはずです。環境政策の話題がニュースになった時も、読解力が身についてるはずですよ。
March 24, 2007
なんだか可哀想になります。今の若い方はこういうタイプが多いのでしょうかね。人魚姫の引用をされていましたが、悲劇であっても鬱とは関係ないし、マザーグースも子供の為の言葉遊びにすぎないでしょ。
恐らく鬱だとのご自身の思い込みは間違いだと思います。欝病は理由があってなるものです。気分を玩ぶうちにそう信じてしまい、近親相姦だとか吐き気の来る話を玩ぶ、幼稚で自分勝手なおたくの典型に感じられます。
videonewsなどという面倒くさい番組を見て血糊の女の子を想像するくらいなら視聴をやめたほうが健康にいい。逆に現状の不都合な理由を番組の中に見つけて怒り、とことん絶望すれば、少しは体力がつくと思うが。
心ある若い人のapathyは、他人から見て幸福だろうと不幸だろうと、当然では? 生まれ年で企業の新規採用が天地ほどの差で一生が決まり、派遣などという搾取が横行する不公平な日本ならば復讐すればいい。
理不尽が永遠に続くはずは無い。国家の品格やら鈍感力が流行る日本は10年遅れの世紀末。いつか日本が転換する時迄自殺だけは避け、無神経な権力と闘う準備をしとかなきゃ、生きてる甲斐がないってもんじゃないの。
March 25, 2007
9Bさん
>なんだか可哀想になります。今の若い方はこういうタ
>イプが多いのでしょうかね。人魚姫の引用をされてい
>ましたが、悲劇であっても鬱とは関係ないし、マザー
>グースも子供の為の言葉遊びにすぎないでしょ。
同感です。例えば、神保氏の書かれている内容を完全に正確に理解し、それに対して自分の意見をぶつけようという態度はないんですよ。正確に理解していないのに自分の感情は好きなだけ吐き出そうとするんです。これは年齢とは関係ないですね。私はむしろ比較的高齢の人の方が感情だけで話をする傾向があると思っています。
March 25, 2007
人は徹頭徹尾、感情の虜。
非感情的に見える振る舞いを行わせるのも、感情に他なりません。
体験に裏打ちされたと思しき 9Bさんの鷹揚さ、若く知的な ノクノクさんの諦観。女性の投稿が少ないようで、気になっているのですが、面白い御意見を伺える方々が、ようやく投稿されるようになってきたようで、うれしいかぎりです。
道徳的であれ!と育てられた後遺症のせいでしょうか?不惑手前の私は、今だに梯子を外され、驚かされる毎日です。
●鬼塚英昭著『天皇のロザリオ 上巻 日本キリスト教国化の策謀』
「良子(ながこ)女王の父は久邇宮邦彦王・・・
久邇宮家を継いだ第八子の邦彦王は、朝彦王が伊勢神宮の宮司であったとき、身分の卑しい下女に生ませた男子である。俗にいう"部落"の娘の子が邦彦王である。貴と賤はいつも混じりあっている。・・・邦彦王の妻の倶子(ちかこ)は、島津忠義(鹿児島藩主・公爵)と色盲の妾である寿満との間に生まれた」
「天皇も、三井、三菱も、敗戦前にほとんどの金をスイスの秘密銀行に入れた」
昭和天皇の皇后、良子(ながこ)の祖母が、色盲(母方)と部落民(父方)であったという事実を前に、民間出身の美智子妃を差別した良子の感情はさておき、差別、部落問題とは何なのか?を思わずにはいられません。
敗戦末期、自らの財産をスイスの秘密口座に移動させた昭和天皇など、フィリピンの独裁者マルコスそこのけです。
博士号取得を巡って噴出した盗作問題を抱える竹中平蔵氏。下半身問題を抱えておられる秋篠宮殿下・・・次代の天皇になられても、お盛んなのでしょう・・・
さて、こうしたいわゆる "ダークサイド" は、上記の方々特有の問題でしょうか?私は、ノクノクさんの閉塞感・・・論理が嫌いというご意見は、一つの卓見だと思います。悲劇(=ダークサイド)の共有が、次代の連帯の契機になることを祈って投稿する次第ですが、ほどきようもなくもつれているように思えてなりません。
March 25, 2007
>9Bさん
私はオタクではないんですが、早い話オタク特集的な、少しは価値のある企画をお願いしたいです。政治話はいい加減もう一巡したので・・・。基本的な問題のフレームはいつも同じで、ただテーマが「牛肉」「環境」「司法」「エネルギー」・・・etc と変わるだけ。同じことの繰り返しにしか見えません。今週は少子化ネタか・・・見ていてください。これもただ当事者と管轄省庁が入れ替わるだけで、要約すりゃ3行で説明できる内容ですから。あとは欧米と比較 →「日本はこんなに遅れているんだ」云々。
>ノクノクさん
それはかなり希望的観測のような気が(笑)今のままだと絶対会員増えないし、影響力も永遠に無力だと思います。普通こんなの買って誰が観るでしょう?もうちょっと適度に一般ウケを狙っていかないと。まぁ・・神保さんは自分が好きなことやる放送クラブでいいだろう、みたいな考えかも知れませんが。
March 25, 2007
KYさん
>基本的な問題のフレームはいつも同じで、ただテーマ
>が「牛肉」「環境」「司法」「エネルギー」・・・etc と変わ
>るだけ。同じことの繰り返しにしか見えません。
私もそう思ってますよ。マル激に慣れた(?)視聴者なら皆そう思っているんじゃないすかね。
でもその「なんだ繰り返しじゃないか。」という見え方も、マル激視聴を繰り返すことによって初めて気付いた視野ということはありませんか。
私が感じるのは、KYさん、ノクノクさんは実は「なんだ。世の中はよくならないじゃないか。つまらん。」と言っているだけなんじゃないかって気がするんですよ。
「諦観して参加しない」では無くて「諦観しても参加はする」がマル激のポイントですよ。
さて、番組内容は理解できた。その次に自分はどのレイヤーで「参加」すればいいのかということを考えるのですが、「投票しても意味が無い」といった結論になるのなら、それは理解度が浅いことになるような気がしてなりません。
私が会社内で「今まで1度も投票をしたことが無い。」という人たちと話をしてみると、要するにそういう人たちは世の中の仕組みについて殆ど知らないんですね。
知りすぎて鬱になる人が増えるのを心配する以前の問題です。知らない人が多いことの問題は、知りすぎる人が鬱になる問題より割合として大きいと私は思うんですが・・・・。多数決社会ですからね。
視聴後に鬱にナラナイような番組内容をマル激に求めるということは不可ですよ。解の無い問題こそが選ばれて紹介されているんだから・・・。ただ、日本社会の行く末としてヨーロッパ(的)モデルが番組内でよく提案されている割りに、具体的に練られた政策論が紹介されないのは私も不満です。
>今のままだと絶対会員増えないし、影響力も永遠に
>無力だと思います。普通こんなの買って誰が観るでし
>ょう?
私も今のままでは会員数はあまり増えないような気がします。
ただ一方で宮台氏はかつて「視聴者層のレベルを引き上げるためにボトムアップの方法ではなくて、トップを引っ張り上げる。BBCのドキュメンタリー番組制作の方針と同じである。」という内容のことを言っています。
要するに、会員数を増やすことに元来重点を置いてないみたいです。
>もうちょっと適度に一般ウケを狙っていかないと。
それは他の誰か(会社)がやるものと神保・宮台氏は考えているようです。その”他の誰か”がなかなか出てこない理由を考えるのが大事なんでしょうね。
March 25, 2007
KYさん、どんな企画なら見たいと思っているのか、具体的に提案してみて下さいよ。ダメダメ言うだけじゃしょうがないでしょう。
その企画を拝見して「確かにその方が今やっているものより面白そう」と思えればKYさんの主張に説得力があるし、そうでなければ、いい加減うるさいから、つまらない文句を書き込むのはやめて下さいよ。
私もbeat & NSX に近い考えで、丸激が世の中の現実と大きく乖離したことを扱っているのであれば問題だけど、現実がそうである以上、それが改善されるまで「これでもか」と指摘し続けるのが報道の重要な仕事だと思います。
それがつまらないと感じるのは、番組に演出が欠けていることも多少は関係があるかもしれませんが、それよりも結局はその現実に耐えられない(宮台氏の言うところのノイズ耐性が低い)人が増えているということなのではないでしょうか。
もう一点、この番組への不満の中に、とにかく問題を指摘するばかりで答えを提示してくれていないことへのいらだちのようなものを感じますが、これも困った不満だと思います。
無責任な解を提示するのは簡単なことだけど、それを提示すると、丸激的には、次になぜそれが実行されないのかといった、その背後にある構造問題や利害関係に切り込む必要性が出てきます。結局最後には解の無い問題が出てきてしまうのだと思います。1~2時間の議論で到達できる明快な解が存在するのであれば、とうの昔に実行されているはずですから。
神保、宮台両氏が言っていることの行間にあるものは、官僚が決める「国民共通の利益」なるものはもはや幻想なのだから、今はもう大きくならない(どころか、場合によってはますまs小さくなっていく)パイを取り合っている状態にある。不満があるのなら、それぞれが自分で考えて、参加なり発言なり、何らかの行動を起こさないと、いいようにやられっぱなしになりますよ、ってことなのではないでしょうか。いや、それは行間というよりも、そうはっきりと明言していると思うけどなあ。
とにかくいやな時代なんですよ。でも、「現実から目を背けてはまずいんじゃなの」ってことだと思います。
それが耐えられないのなら、単に見なければいいだけのことですよ。ただ、その方がもっと不安になりませんか。
一般受け云々については、丸激という番組では、フォーマットから言っても、出演者の属性から言っても、最初からそういうものは目指していないのでしょうが、ビデオニュースとしては今後そういうものやっていくつもりはあるのだと思います。討論番組もまだ完成度は低いですが、そういう意欲は感じられます。
ただ、ネットコンテンツとして、テレビ的な一般受けがいいのかどうかは、十分に考える必要があるでしょう。一般受けとは、別の言い方をすれば、是が非でもそれを見たいという人があまりいないことを意味する可能性があります。つまり、オンディマンドのネットコンテンツで、しかも有料放送で一般受けする番組を作っていては、ビジネスが成り立たない可能性があるということです。
神保氏はそれを熟知して意図的に丸激をあのような番組にしているのではないかと、私はそう理解しています。テレビ番組の制作には通常100人からの人間が関わっています。それを2~3人であそこまでの番組を作っているのですから、まあご不満も多々あるでしょうが、私はこれは奇跡に近いことだと思っています。
その意味では、神保氏には商売気が無くビジネスマインドに欠けているかのような指摘がありまが、実は全く当たっていない可能性が大だと私は思っています。仮にそう考える方は、他の誰と比べてそう言っているのでしょうか。既存のメディア以外で、ビデオニュースの他に報道系でこれだけ長く生き残り、尚かつ会員を増やしている事業者が1社でもありますか。
普通は不可能だと思われることを細々とながら少しずつ実現しているビデオニュースに対して、今足らないところをあれこれあげつらっても、意味ないですよ。しかし、具体的な提案があれば、そしてそれが本当に意味のある建設的な提案なら、きっと彼らも喜ぶと思います。
KYさんは、丸激がそこまで嫌いなら見るのをやめるしかないんじゃないですか。別に公共の電波を使って行っている放送事業ではないのですから、気にくわないことがあれば、単に背を向ければいいだけの事です。
もし、少しでも良くなって欲しいと願うからこその批判だと言うのなら、そういう類の批判と提案をしましょうよ。ここまで読んだ限りではKYさんの批判は、ビデオニュースの問題というよりも、むしろご自身の問題を羅列してるように思います。
これからビデオニュースが始める別の番組の中に、KYさんの嗜好にあった番組が出てくるといいですね。
March 25, 2007
>もう一点、この番組への不満の中に、とにかく問題を
>指摘するばかりで答えを提示してくれていないことへ
>のいらだちのようなものを感じますが、これも困った不
>満だと思います。
>不満があるのなら、それぞれが自分で考えて、参加
>なり発言なり、何らかの行動を起こさないと、いいよう
>にやられっぱなしになりますよ、ってことなのではない
>でしょうか。いや、それは行間というよりも、そうはっき
>りと明言していると思うけどなあ。
CO2さんのコメント、いちいちごもっともと思いながら読まさせていただきました。
教育の目的は学習の動機付けにありと言い、先進国の教育は「答えの無い問題に対する思考力をつけること」と番組内でも紹介されています。
要するにこういった番組内容についての理解が浅いためにボタンの掛け違い(自分以外のところに答えを探そうと欲する)が生じるのでしょうね。自分は動機付けられているのか、いないのかというところから始めなくては・・・。
オタク的にマル激の内容(あるいは学問一般)を学習するのが大好きであればよいということともまた違うのですよね。
理解して諦観しても、それでもなお参加しなければいけないのだと思い知らないとダメですね。
悲劇の共有が必要な理由は、「それでもなお参加すべきと思い知るべきだから」です。
ところでCO2さんは地球温暖化問題に深い関心をお持ちなのでしょうか。よかったらご教示ください。
March 25, 2007
あれを読んだから、認識が狂ったんですよ(笑)。手法としては割と古典なんですけどね。論理ですか・・・。有効なツールではあるけど、限界は知っておくべきかと思いますが。KYさんの物を使わしていただきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マル激は放送クラブ状態となっている。もはや仲間内だけで誉めあっているだけだ。マル激は業界内での地位を高めるため、かつ、知名度を上げる為の宣伝の効果を狙っている。よって、一般の視聴者は眼中にない。一般人を相手にしたアドバイスも番組内で提示しない。当然一般人からの要望を軽く流す。結論としては、マル激に何を言っても聞いてはくれないので、黙って視聴しろ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
出来はともかく、上の節は[論理]です。だけど論理は[人証]に弱くて負けやすいのです。特に日本の場合は顕著です。「何を言ったか」と「誰が言ったか」が抵抗なく混ざります。「題外」を恥ずかしいと感じる文化がありません。『大前提・前提・結論』が馴染んでるとも思えません。これでは、[論理]を使っても、[あの人が言った]に対して負けます。
実はマル激は[論理]でもないのです。正確には[鼎談]になる。[対話]も良いのですが、然もすれば『観客と演目』になってしまう。そして思考を切り離してしまい、視聴者と制作者との距離を広めます。
どの手法を好んで使うのかは、世代間ギャップもあります。個室化が進み、一人一人主義が蔓延した結果として、ある世代以降が好む手法は[詩]になります。自己言及の手法もやり尽くされたので、各データベースをどの様にして飾り彩るのかで、創作性を競い合います。なお、年配の世代は[比較]や[対位法]を好みます。
個室化の中で育った世代は、対話やコミュニケーションを通じた説得より、小泉前総理の刺激的な演説や、映画『不都合な真実』など、過剰なほど直接的なメッセージの方が強く響くので効果的です。この現象を宮台先生も指摘してます。例えとして、若い女の子達は「君は、本当の恋愛を分かっちゃいない。」という演技に弱いことを指摘してます。日本が文化的にアメリカに近付いている証拠でもあります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
めんどくさいなぁ・・・・論理はおっくうなんです。反論する余地も折り込んでおかないといけないし。[演技]や[構造主義]の方がフィット感がいいんです。[修辞学][パロディ][批判]も楽しいです。虚構に落ち込まない工夫は、いつの時代もします。私は、意図的にフィクションをぶつける方が、却って〈脱〉につながると思うのです。マル激一辺倒になると、ミニFOXTV現象になりますよ。
元々、私はマル激は門外なんですよね・・・。だから、メタとパフォーマティブを切り替えて構造的に遊ぶのです。それと、おたくネタじゃないよ、神話では、お馴染みのインセストタブーです。交換とか。兄と妹が代表的と思う。それと、ちょっとした隠喩です。まるで自家中毒を起こしてるマル激の構図です。だけど報道で説明するのは無理ですよね。下手したら壮大な[どっきりカメラ]になってしまう。
ちなみに、自分の使ってる手法の名称が何なのかは、よく分かりません。アニメでは『エヴァンゲリオン』が使ったやり方ではあります。これだけ言説が散らばると、一つの論理に固執するのはパーですからね。あれこれ、寄せ集めて中身のない物を構築して、認識に揺さぶりをかける手法を使いたくもなる。〈形式〉と〈意味〉は同じであり、〈構造〉こそが変わらない。メタ階層の論説が、パフォーマティブな意味を持ちはじめたり、反対に、パフォーマティブな意味が、メタ階層で論理を築いたりもするでしょう。そんなのは、50年代60年代生まれの人たちが、散々やってきたので見なれてる訳です。言説を本気にする方がどうかしてる。
つまり、マル激の言説をパフォーマティブな物にすり変えると言う事。これは宮台さんも時々、番組中にばらしたり、躊躇ったりしてます。メタの言説でもあるけど、あくまでプリテンド。それに気付いてる人の方が、却って健全でしょう。だけどそれを[論理]で訴えても無駄。それは[論理]に[論理]をぶつけても、綱引きになってしまうから。そして、私が先ほど、自己言及の線を断ち切ってしまいました。だからみんな自分の世界に落ち込むのです。賢明な閲覧者なら、あれ?どっちがメタなんだろ?と首を傾げる。それにしても「鬱」にそんな食らいつくのは吹いた(笑)。
ところで、神保さんと宮台さんは。この状態をどう思ってるんだろう。たぶん、その返信はマジですよ? マル激にもっとリーチがあるのなら、この程度の認識で納得ですが、小規模でこの認識ならカルトみたいです。5000人って言うと微妙な感じだな・・・。それともこの認識のまま数を増やして行くつもりなのかな。たしかに、目が覚め過ぎていると苦痛です、だけど彼ら眠ってますよ? おそらく発言の真意が分かっておらず、自分たちは目が覚めてると本当に思い込んでます。この寝顔を見てやって下さい。やっぱり、現実と虚構がディバイドしてる印象を受ける。この点を、どう思ってるのかな。どんな気分で「苦痛だから見せないで」を『処理』したのか改めて気になる所です。『ロジック』はoleoleさんをはじめ、既に出ています。
KYさんと同じ事はすでに他の人も言ってます。oleoleさんも[批評]してます。[論理]としてはKYさんの中に包摂されているでしょう。だけど「まんま」を言っても「あんたは何を言いたいんだ?」と返されて、おしまいになります。つまり・・・・なんだろ。KYさんはおかしな人なんです。不自然な真実というのかな。でも、どうしようもないでしょ?。それをマル激がやっても、壮大な「どっきりカメラ」になりますよ? 腐らず不満を持ってるKYさんの方が醒めてます。結局、どこに行っても不満は残るのではないかな。
偏りなら、凄く感じてます。特に最近感じたのは「マル激は経済に弱いと番組内で言ってるが、民族や文化に対しては、それ以上に弱いのでは?」と感じた。脳死と中絶は比較させると文化論として面白いです。日本では脳死は大騒ぎなのに、中絶は抵抗なく輸入されました(養老孟司『死の壁』)。文化は比較をすると妙に納得できる。だけど、神保さんはどちらに対しても「日本は中絶バンバン許しちゃう」「日本が脳死移植をしないのは、プラグマティックじゃない。後進性のあらわれ」と日本批評で済ましてます。すると、マル激は[論理]や[対話]に強いのかな。という印象がまた強くなる。
めんどくなった、ここで打ち切り。
March 26, 2007
ノクノクさん、おもしろいですね。腐らず不満を持っている人はけっこういるかもよ。
>それともこの認識のまま数を増やして行くつもりなの
>かな。たしかに、目が覚め過ぎていると苦痛です、だ
>けど彼ら眠ってますよ? おそらく発言の真意が分か
>っておらず、自分たちは目が覚めてると本当に思い込
>んでます。この寝顔を見てやって下さい。やっぱり、現
>実と虚構がディバイドしてる印象を受ける。この点を、
>どう思ってるのかな。どんな気分で「苦痛だから見せな
>いで」を『処理』したのか改めて気になる所です。『ロ
>ジック』はoleoleさんをはじめ、既に出ています。
環境問題を本業にする人もマル激を視聴し、経済問題を本業にする人もマル激を視聴しているでしょう。因みに私は環境問題を本業にするものですが・・・。
現実と虚構がデバイドしているなんてのは、現実的にそれなりに数多くの人間に認識されていますよ。つまり最前線にいる人はウンザリしているんです。ほんとに。
ああ、これは絵空事に近いんだな、とてもできそうもないことだな・・・・でも仕事だからやらなきゃね・・・。モティベーションがどういう方向に向くかは殆ど感情的なもの。
ただ、私はそれでも参加を放棄してもいいとは思えないですね。私の認識はその程度です。
あとはマル激で遊べる余裕があるか、そうも言ってられないんだなと感じるか、その人その人の環境の違いですね。
もちろん「苦痛だから見せないで。」と感じる部分もありますが「まあ、それでもやってみるか。」という境地にいないと生活がなり立たない人も世の中にはいるんですね(笑)。
マル激が論理でないというのはちょっとびっくりしましたよ。それは当たり前のことですからね。
March 26, 2007
いろいろと深いお返事ありがとうございます。でも話が拡散しすぎるので、うーんと、もうちょっと分かりやすい問題だけを書けばよかったかな?よく、暇な老いぼれ爺や、脳内妄想・メタゲーム好きな特殊人間にしか読まれないオピニオン誌、思想雑誌がありますよね??マル激はその変化形バージョンでしかないんじゃないか??4000~5000部という微妙なラインからしても、まさにそういう感じでしょ。無論、大きく売れない&現実社会に何ら影響を与えないのは、そのコンテンツに何の価値もないからですが、せめて2ちゃんで引用してもらえる程度にとっかかりやすくしてほしいです。そのかわり一部の視聴者は「レベルがさがった」などと言って去ってしまうかもしれませんが、そういう方は相手にしなくていいのです。究極のネタバレになってしまいますが、政治・経済・文化のうち、政治ネタに偏重してるのは、情報を加工して遊ぶ(そして社会を悟った気になれる)には「政治知識」が一番都合がいいからでしょ。独創性や人生観や愛が問われないし。そういうのはバッサリ切り捨てて一般人相手に情報を伝えてほしい。動員したもの勝ちですよ。
March 27, 2007
少し経って見たら、話が展開されていて面白く読みました。個性の肉付けが垣間見れ、beat & NSX さんが環境問題のお仕事だとか沈思黙考さんが不惑前だとか・・・やはりこの番組の視聴者の幅は広く懐深いですね。
KYさんじゃないけど、息抜きにおたく特集見たいかもと思いました。前回五金はほんと驚きで、フィギュアはキモでしたが、普遍性があるのは鱗でした。もうあの番組は古いでしょうから、おたく現在形は知る価値があるかもしれません。おたく進化系か衰退か。おたくはどこへ行ったか。
おまけ:
>例えとして、若い女の子達は「君は、本当の恋愛を分かっちゃいない。」という演技に弱いことを指摘してます。
っていう宮台さんの引用話も、古いんでないかい? 今は、「君は、本当の君でいい。」って言ったほうが引っかかると思うよ。クサいな~
March 29, 2007
僕が興味ある・マル激でやってほしいテーマって、ズバリ鈴木謙介(宮台の弟子)がTBSでやってるLIFEなんだよねぇ。その意味ではマル激で似た企画をあえてやる必要もないんだけど。ただ、あちらは政治性や社会システムや「全体性」に繋げていく番組ではないから、その場限りの趣味話で終わっちゃう。同じ内容をマル激的な重々しい切り口でやると逆に超面白く転がりそう。会員倍増も間違いなし。
March 29, 2007
「文化系トークラジオ Life」下記2つ試聴してみました。
2007/03/17 「教養」
http://www.tbsradio.jp/life/2007/03/
2006/12/02 「2ちゃんねるvsミクシィ」~山形浩生さんを迎えて
http://www.tbsradio.jp/life/2006/12/
テーマを巡る肩のこらない話の中で、(多少は肩のこる)関連本を紹介し、リスナーの知的感度を刺激しようとしている番組なんだろうと思いました。娯楽性を漂わせつつ、そこはかとなく若者に教養をつけようとしているようですね。時間がない、参加せよ、と強迫的に訴えられるよりは好ましく、大勢の年長者を向こうにまわしてアレンジなさっている鈴木謙介氏にも好感が持てました。宮台真司先生を正面から乗り越える日が来るのかどうか、楽しみですね。
K Y さんとは異なり、私が「マル激」を推すのは、神保・宮台両氏が権力者に対して、時折垣間見せる緊張感を得難いものと考えるからです。「勇気」をいかに扱うべきか? 蛮勇ではバカを見ます。ニヒルに浸るのも程度問題。強(したた)かに生きのびる知恵を授けてくれる番組として、「マル激」を楽しんでいる訳です。このコメント欄では、oleole さんをはじめ、宮台真司先生に批判的な方が多いですが、不思議です。私は、自分と対等の相手がいない現状を憂い、自分を凌駕できるほどの好敵手を育て上げるべく、自らの手の内を晒して、全方位的に知的精進させてくれているのが、宮台真司先生だと考えております。経験の少ない若者が頭でっかちなのは、当たり前です。さらに逞しく強(したた)かに頭でっかちになればいいのです。
フリードリッヒ・ニーチェ著『権力への意志』
「中間のものと中位のものとを、最高であってこのうえなく価値あるものと評価するが、これは、多数者が住みついている場所であり、多数者がこの場所に住みつくやり方である。・・・中間のもののうちでは恐怖というものがなくなる。ここにいるのはおのれの仲間だけだからである。ここには誤解される余地もほとんどなく、ここには平等があり、ここでは、おのれ自身の存在が非難されるべきものとしてではなく、正当な存在として感ぜられ、ここには満足感が支配している。不信は例外者に関することであり、例外者であることは罪責とみなされる」
佐藤優著『国家の罠』
「僕は、能力がなくてやる気もないのが最低と考えていたのだが、父は能力がなくてやる気があるのが、事態を紛糾させるのでいちばん悪いと考えていた。最近になって父の言うことが正しいように思えてきた。」
答えは出てしまっていることに気づかず、答えが見つからないと虚無を嘆いてしまう・・・大枠の答えは既に出ているのです。
須原一秀著『〈現代の全体〉をとらえる一番大きくて簡単な枠組』より。
「理想主義の結末の悲惨を経験し・・・苛立ちを抑制する術を身に付けた振舞い」が求められているのです。「犯罪と利己主義のはびこる自由主義的民主主義国家の方が、清潔な共同体的理想主義国家よりも、良いのだ」と。
「現代の実験科学は凡庸ないし凡庸以下の人間によって進められている(オルテガ著『大衆の反逆』)」と否定的見解を述べたオルテガに対し、須原一秀先生は「田中耕一さんのノーベル賞受賞が象徴的」「学問が一般市民の参加できるフロンティアとなった」と肯定的です。「大衆が自らをあらゆる方向へ解放するべく驀進中」である「意味や価値が普遍的・客観的に与えられない虚無主義の時代」とは「素晴らしき時代」なのです。
個別的ゆえ、真理・正義が認められる私的領域・・・
非真理・不正義に関して合意可能である公的領域・・・
二重基準が真っ当なのです。
クリストファー・ラッシュ著『エリートの反逆』
「民主主義への脅威は、市民が平等な人間として出会う公共的な制度(=本ブログ)の衰退・放棄にある」
March 30, 2007
KYさん
”私も文化系トークラジオLIFE”を聴きましたよ。「Jの時代」「教養」「憧れの女性」「憧れの男性」「大人になるということ」「東京」「働くということ」を聴きました。
これは面白いですねえ。私もリスナーになることにしました。「Jの時代」では”反転するグローバリズム”の話が出ていて興味深かったですが、番組内でもっと掘り下げて欲しかったなあ。
ラジオネームを呼ぶ時にエコー希望とか言っているの聴いて非常非常ににうれしかったです。
どっちかと言えばマル激の方がアタマでっかちを作る傾向があるのかなあ。LIFEは楽しむ番組という気がします。
マル激で神保氏が投票しろという程度のことを言っただけで、「市民参加を強制している」という風には感じないんですけどねえ。私としては、税金取られているんだから、政治に関心を持つというのは自然かなと思っているだけなんです・・・。税金取られているのは認識しつつも投票権を放棄するのは、もちろん個人の自由なんですが・・・。
それでは、また。
April 5, 2007
私もLIFE聞きました。自然体で、好感持ちました。
「働く」の回のさわり聞いただけですが、大田由紀氏(ゲスト)がいい。
私も大田さん同様、現在世間で飛び交っている若者のくくりになんとなく違和感を持っていたことに気付きました。軸から違うような。
KYさんやノクノクさんのカラカイやいらだちの表現が生じる訳や、日常会う若者の薄笑いと醒めた表情の訳がほんの少しわかったような。
「おたく」のカマかけてしまいましたが、私はおたく好きですよ。(日本は児童ポルノがおたく概念に入るから困るけど。これは頭くる)
おたくの思考回路は(たぶん、マイナーが好きってことなんでしょ?)、思考停止の現在の変換口になる気がする。
宮崎駿やFROGMANもその系列なんじゃ…違ってたらすいません。
日本はもうしばらく悪くなりそうな予感がするし、マイナーでいいと思うな。
April 6, 2007
おっと!3人もLIFEリスナーが増えたようで嬉しい限りです。できればiTunesで全部落として聴いてみてください。(もともと実験番組だったので春改変で終了、深夜月一での継続となりましたが)。政局や権力で全てを眺めるマル激的「日本終わった」論ではない、また違った世界も広がってるんだな~って新しい発見が得られます。
あれ聴いて(それだけじゃないけど)感じるのは、いま着々と世代交代が進行しており、団塊+老人が駆逐されるのは喜ばしいのですが、その分世代がひとつ上がって、宮台さんちょっと年取られたというか・・。宮台論の大局的なフレームはその通り、なんだけど(大味だから)、始点も終点もないかのような、これからのゼロ年代は、宮台論じゃフォローしきれないと思う。
<渋谷>みたいな象徴的なシンボルを立てて対比させるような、ある意味では「わかりやかった」90年代までの図式って、今はもう無効になりつつあるし、去年宮台さんの<セカイ系>批判に対するオタ系ブログ界の総反発や、僕たち(若年層)の実感と乖離している<ファスト風土>批判などは留意したい部分です。まぁ「あえて言っている」という逃げ道があるんですが・・。beat & NSX さんは鋭いですね。今の女の子は「ディープなコミットメント」じゃ、きっと落とせないでしょう。
April 9, 2007
おいボク、調子に乗るな。
>今の女の子は「ディープなコミットメント」じゃ、きっと落とせないでしょう。
・・・そうじゃなくて、君が落とせるかどうか実践するんでしょ !
宮台氏の「ディープなコミットメント」コメントは、ずっと前の話じゃないの ? そのころはそうだったから宮台さんは経験上そう言ったんだよ。
(確かに、十数年前を思い出すとそうでした。いまはそれが通用しないくらい余裕のない社会・ココロだと愕然。どんどんバカ or 卑屈になっている)
だから古くて当たり前じゃん。いまはまた時代が変わっていることくらい宮台氏は百も承知でしょ。
>団塊+老人が駆逐されるのは喜ばしいのですが
これ一体いつの話よ? 団塊世代は60歳で、あと20年以上生きるんだよ。
枯れつつある宮台氏や団塊や老人に水ぶっかけるのは、「近頃の若者は・・・」の裏返しで、頭固くてびっくりするね。
せっかくおじさんやおばさんが君に気をつかっても逆効果じゃないの。
もっと経験して、本も読んだらどーだい。
April 9, 2007
いやいや、堀江貴文の「年寄りは合法的に殺さねばならない」じゃないが(市場から退場せよの意味でしょうが)、変なオッサンを一刻も早く駆逐するのが日本再生への近道ですよ。天皇とか亜細亜主義とか、ほんとはどうでもよくて、何かをいたずらに阻んでる連中がいるだけです。こないだのNHK「日本の、これから」を観られたでしょうか?あの団塊の愚かさ、醜さ、高慢さ・・・あきれて失笑するコメントがネットに多く寄せられてましたが。2007年問題が言われてますが、彼らは会社の肩書きを失い、職安行っても警備員くらいしか仕事がなく、大した趣味もなく、戻ってきた地域はもう空洞化していて、ざまぁと思う次第です。年金支給を遅らせた上で、その前に逝ってもらう超法規的スキームを考えなければいけません。
April 11, 2007
ああ、それです。沈思黙考さんのが私の《意見》に近いです。ただ、沈思黙考さんの方が構築の仕方が知的です。何だか私のは子供っぽいよ。盛りの猫が公園でゴロゴロしてるとか、そんなネタしかないや。最近はたんぽぽが黄色く咲いてます。『猫を捨てないで』の看板が目立つようになってきた。灯油の加減が気になりはじめました。ぬくぬくです。
http://www.tbsradio.jp/life/
私も『LIFE』を聞きました。面白かったけど気になる点もいくつかありました。扱う話題が社会学の領域なのか、疑問が多々あるからです。批判したい気持ちになりました。むしろ"批判されるべき"でしょう。もっと言えば、"批判されなければならない"、"批判しなければならない"のだと思います。
もはや、社会科学ではなく人文科学の扱う話題ではないですか? 《創作物・芸術・お話・流行》は、『神話学、民俗学、歴史学、語源学、物語学』などの、〈虚構〉と〈現実〉が重なり合う分野の学問が扱うテーマであるはずです。社会学者が、創造物にまで口出しするのは反則でしょう。
宮台さんと鈴木さんの師弟は、ボーダーに頓着がないのか、あるいは日本の人文学者たちがグータラ怠けてしまって、社会科学者たちに対する批判が疎かになってるのか。(もっとも[批判]の形体でするのが良いのかも疑問ですが。)
決定的なのは『戦争』の回です。これは完全に社会学の射程圏外です。神話学や歴史学のほうが標準が合わせやすいはず。『失われた10年』にしても、そうです。言葉を使うだけ使って後始末しないのは如何なものか? 確かに、評論家にとっては便利な言葉だと思いますけどね。〈流行らせてるのか〉〈論じてるのか〉〈語に取り込まれてるのか〉何がなにやら分からない。
鈴木謙介氏の興味の方向も、社会学から外れる場面がいくつかある様に思えました。〈情報・伝達・媒体〉に対する関心が強いのかなって。
例えば、ジャーナリストや仕掛人ならば、「商売だから仕方がない」や「啓蒙こそが使命なのだから」と、諦めざるを得ない感じもしますが、学者が言葉を使う際は慎重であるべきだと思いつつも、番組は商品でもあるので悩ましいと思う。
April 11, 2007
それは最終回の長い放送(podcast)で明らかにされてます。意味論に回収させずに一歩手前でとどめておく、あーだこーだと自由に雑談する感じが良かったね・・・とか言っていました。あれは社会学の番組ではないので、マル激でもう少し専門的に掘り下げた切り口でお話を聞きたいです。
April 13, 2007
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