「現在の日本のナショナリズムは危険な状態」加藤紘一氏
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プレスクラブ (2006年08月29日)
「現在の日本のナショナリズムは危険な状態」
加藤紘一衆議院議員講演(東京・外国特派員協会)
東京(8月29日) ― 今月15日、右翼団体の構成員に山形の実家を放火された加藤紘一氏が、29日、外国特派員協会で講演し、現在の日本のナショナリズムのあり方に疑問を呈するとともに、日本が本来の姿を取り戻すためには、経済のグローバル化から距離を置く必要があると語り、過去10年余りの日本の針路に修正が必要との認識を示した。
外国人記者からは、日本におけるナショナリズムや軍国主義の高まりについての質問が相次いだ。放火事件について右翼団体による言論弾圧との動きとの関連を問われた加藤氏は、事件は単独行為との見方を示しながらも、背景には「不健全なナショナリズム」の問題があると述べた。加藤氏は今日の日本では、国民一人一人が村社会的なしがらみからは解放されたが、その分帰属意識が希薄になっている事を指摘した上で、「家族関係、ローカルコミュニティー(地域社会)、勤め先のコミュニティーから自由になったが、一人一人が日本社会で浮遊している状態。糸の切れた風船が大都会のなかで漂っているようなもので、ナショナリズムのような風が吹けば、ある一定の方向に流されてしまう」と語った。
そして、自らが幹事長時代に行った大店舗規正法を引き合いに出し、「田んぼの真ん中に大きなスーパーを作ったが、地方都市の商店街やコミュニティーを壊してしまった。(大店舗規制法の改正は)アメリカから構造障壁協議の一環として強引にやらされたが、あれば間違いだった」と述べた。さらに、小泉首相の構造改革についても、「市場経済重視でコミュニティーや家庭が壊されることへの配慮が少ない」と批判した。
そうした問題を解消するための処方箋として加藤氏は、日本が市場原理に基づくグローバル化の流れから一定の距離を置くことが必要になるとの認識を示した。
また、きたる自民党総裁選について「誰を支持するか」を問われると、「一番政策が近い」との理由で谷垣氏を支持すると明言した。
September 1, 2006
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コメント
知的好奇心をそそられるコメントが言えるというのは、もちろん、次期首相の最有力候補などには全く望むべくもない資質ですが、そのような資質を有する数少ない政治家の一人が加藤紘一氏であるということを再確認することができました。講演の無料放映にお礼申し上げます。
September 2, 2006
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