辻元清美流社民主義のすすめ

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tsujimoto060906.jpg丸激271回(6月9日収録)
辻元清美流社民主義のすすめ
ゲスト 辻元清美氏(衆議院議員)

 3年半ぶりに国会に戻ってきた社民党の辻元清美氏は、今の国会の雰囲気を「つるつるしている」と表現する。抵抗勢力が一掃され、誰も言うべきことを言わなくなっているという意味だ。

 2002年に秘書給与の詐欺事件で議員辞職に追い込まれ、昨年9月の郵政民営化総選挙で返り咲いた辻元氏は、元来、歯に衣着せぬ言動で幅広い支持を得てきた。その辻元氏が、現在の国会を「物が言いにくくなっている」と評していることの意味は重い。先の総選挙での自民党の地滑り的勝利や、郵政民営化に対する反対した同党議員に対する容赦ない厳しい粛正に加え、国会の2割近くを占める小泉チルドレンの存在などによって、本来言論の府でなければならないはずの国会が、今や「物言えば唇寒しの府」と化してしまっているというのだ。

 辻元氏が所属する衆議院の憲法調査委員会も、国民投票法案と呼びながらその実は改憲発議を行いやすくする条項を法案の中に忍ばせていたりする。にもかかわらず、そのことに異議を唱える議員もほとんどいない。メディアがその問題を指摘することもない。

 しかし、そのような政治状況の中にあっても、野党は結束して対立軸を示すことさえできず、最大野党の民主党はむしろより自民党との差を無くすことによって、政権に近づこうとしていると、野党の現状にも批判的だ。

 では、現在の政治情報をどのように打破すればいいのだろうか。辻元氏は今こそ社民主義の理念を再興する必要があると説く。国内外の新自由主義的な流れで広がる社会的格差やアメリカ一辺倒の外交政策などに抗うためには、ヨーロッパ型の社民主義的理念に基づいた政治を行う必要があると言うのだ。

 しかし、キリスト教や階級社会、そして成熟した市民社会の伝統に根ざしたヨーロッパ型の社民主義が、本当に日本で実現可能なのだろうか。そのような理念を日本に適用した場合にどのような問題が生じるだろうか。理念的な話よりも一つ一つ政策を積み上げていく先に答えがあるとの立場を取る「辻元流社民主義のすすめ」を議論した。

June 10, 2006



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コメント

投稿者 タク庵 

辻元ファンの私としては、久々に元気な姿を見れてよかったです。やっぱり大阪弁だと、ノリが違いますね。いっそのこと、国会の公用語も大阪弁にすると、少しはホンネの議論ができるんとちゃうか?

国会が「つるつるしている」というのは、凄い表現です。私はそのイメージを完全に共有できてはいないと思うのですが、なんかすごいヘンな感じであることはわかるような気がします。

私個人的には、最近、小泉首相の存在感というものが、かつてない妙な感じになってきたなと思っていました。いまだに高い支持率で、政界では「独裁者」ともいわれる程の権勢があるらしいにもかかわらず、日本国の首相としての存在感が非常に希薄じゃないですか? この国って、首相とかまだいるんだっけ、とか確認したくなるような。あるいは、政治全体がガス状化してしまい、要するに「屁」のような、たまに臭ってはまた忘れてしまう程度の存在感しかないような、おかしな感じです。マスコミは、「麻垣康三」とか作って面白がってますが、だれがなったってロクでもないような話じゃないですか。

辻元氏のいろいろな政策アイデアについて、私は方向としては嫌いではないのですが、ちょっと楽天的すぎるようにも思いました。日本社会はすでにそうとう壊れてしまっていて、社会の「連帯感」というものが失われていると思います。「お困りご近所」的な、似通った者同士、同質な者同士の助け合いはあるとしても、番組後半で言われていたような、昔の小学校における社会各層の混在とそこから生まれる異質な者への想像力が決定的に失われているように思います。子供達のことを心配する以前に、大人の社会において事態は深刻です。「勝ち組」「負け組み」というのは、単なる「格差」の問題、収入や資産の問題じゃなくて、より深刻には社会の連帯感の問題であるように思います。

社会における連帯感の喪失と、思想的居直り、この2つが今の日本の雰囲気だと思うのですがいかがでしょうか。

June 15, 2006

投稿者 murriel 

見る前はあまり期待していませんでしたが、意外にも非常に面白かったです。

辻本さんの、教条的な左翼的発想から離れた、いい意味での現場主義的目線は、社民党の最後の?可能性を感じました。社民党のこういう面がもっと表に出たらいいと思いますね。

また、辻本さんのキャラクターにもはじめて素直に好感がもてました。

今度はもっと個別の具体的政策について、聞きたいと思います。

June 15, 2006

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