今こそホリエモンバッシングに答えよう
ライブドア堀江社長との90分
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マル激トーク・オン・ディマンド
第208回 [3月23日収録]
プレビュー 番組概要
「ホリエモンかく語りき」
(ゲスト:堀江貴文ライブドア社長)
東京高裁の抗告棄却を目前に控えた23日午後、ライブドアの堀江社長がマル激に初登場。これまで説明不足を多方面から批判されてきた「放送とインターネットのシナジー」、「インターネット時代のジャーナリズム」、「世界と渡り合うメディアの育成」などのテーマについて、自論を90分にわたり熱く語った。
ここからは番組収録を終えた後の神保の所感です。
堀江社長は「なぜこんなに叩かれるのかわからない」「度を越えている」と、高まるホリエモン・バッシングの風潮に対する不満をあらわにしながらも、「別に理解されなくてもいい。選挙に出るわけではないのだから」と突き放した台詞を吐くなど、次元の低いホリエモン叩きにはいい加減辟易としているようでした。
放送とインターネットのシナジーについては、これまでの言説の域を出る目新しい話は聞けませんでしたが、やはり堀江氏の既存メディアの現状に対する問題意識が、一連のM&A騒動の根底にあることだけははっきりと確認できました。
つまり、堀江氏は「既存のメディアを殺していく」「テレビは無くなる」などの見出しは、彼の言葉尻をとった恣意的なもので、それこそが既存メディアの問題点の典型のような不満を述べていますが、私の感じたところではそれは必ずしも恣意的な「揚げ足取り」ではなく、むしろ彼の真意がその言葉に凝縮されていると見てもいいのではないかというのが、ここまでの正直な印象でした。
ただ、そこをあまり強調すると、通る話も通りにくなるので、今のところそのあたりは自重しているといったところなのではないでしょうか。
堀江氏の既存メディアに対する問題意識は、私自身のそれとも符合する部分も多いので、私自身はそれを支持する立場です。
ただ、やはりジャーナリズムの役割やその意義に対する堀江氏の理解は、まだ世界的メディア兼IT兼フィナンシャル・コングロマリットを目指す企業体の長としては、発展途上というか、まだまだ物足りない印象は拭えないように思いました。
しかし、少し前に「なぜホリエモンを応援すべきなのか」でも触れましたが、何か意味あることをやろうと打って出ている32歳の青年実業家に、既存の秩序の破壊者としての役割のみならず、その後に彼が何を作ってくれるのだろうかと、あくまで傍観者の立場から期待し、ちょっとしたことがいちいちケチをつけるだけの人間はあまりにも身勝手だし、あまりにも格好悪いように思います。彼の創造主としてのビジョンに共鳴できないのなら、自分が対案を出し、また自ら行動を起こすことで、その実現に寄与する道を探るべきでしょう。そもそも、既存のメディアの最大の問題は、受け手をいたって受動的な存在にとどめておくことを前提にせざるを得ない点にあります。
堀江氏がジャーナリズムについて初歩的な理解しか持ち得ていないということは、逆に言えばその分野では他者がビジネスを伸ばすチャンスがまだあるということにもなります。既存の秩序の破壊者としてこれだけの破壊力を証明して見せている堀江氏に、創造主としても非の打ち所の無いビジョンを持たれてしまっては、次世代のメディアのいいところを彼に全部持っていかれてしまいますから。
恐るべしは破壊者としてのホリエモンなり。しかし、創造主としてのホリエモン、いまだ恐るるに足らず、といったところではないでしょうか。
堀江氏自身も、これからメディアの経営に本格的に参画するのであれば、まだまだ相当勉強し、理論武装していかなければならない点があると思います。しかし、それと同時に、まったく同じ言葉を、市民社会全般にも返すことができるように思います。これまでは大手メディアが送ってくる情報を、受身の姿勢で消費しているだけでよかった。しかし、もはやその姿勢では、本当に重要な情報、本当に意味のある情報、本当に必要としている情報は、入手が困難になってきている、ということのように思ったりもします。
番組直後の走り書きなので、多少雑駁な文章になりましたことをお詫びします。
March 24, 2005
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March 18, 2007
コメント
対談を拝見して、堀江氏に、戦後の焼跡から日本で会社を起こして行った人たち(盛田昭夫とか?)を重ねて見ていました。目的も状況も違うけど、社会そのものを変えてやるんだ、という意気込みにおいて。ただ、Sonyはラジオという目に見える武器があったけど、livedoorはネット企業ということもあって今までそれが無かった。しかし今回の件でニッポン放送という一つの武器を得たのかもしれない、などと。その意味で、ラジオ局の使い方とかメディア論的なところで今回あまり議論が交されなかったのが不満でした。堀江氏の主張だけ一通り聞かされた、という印象でした。
ただ、堀江氏の破壊者としての真の姿について僕も神保さんと同じ印象を持ちました。かなり強い変革(破壊?)願望を持っているように見えます。ただそれが今は堀江氏の、
・商売人としての、大手メディアの経済的な効率の悪さへのいらだち。
・市民としての、メディアの報道体制への不信感。
・個人としての、インターネットがもたらす新しい未来の社会像への夢。
の3つがごちゃ混ぜになって、メディア変革へのモチベーションになっている印象です。言うまでもなくVideonews.comは2番目がメインなわけですが、堀江氏が今後1を優先するのかあるいは2か3か、自分の中で決定しなければいけない時がくるような気がします。また、このサイト自身にも3のような問いを改めてすることも出来るだろうと思います。現実の是正にとどまらず、未来の具体的創造という意味で。僕たち個人個人も、神保さんの言うように傍観者に留まらずそれぞれの未来表明をしなければいけない時代がくるのかもしれませんね。。。
March 24, 2005
番組を見終わって感想を書こうとしたら、フジとソフトバンクの提携の話が入ってきてコメント自体が古くなってしまい、正直困っているところです。結局彼がいくらいい構想を持っていても、ライブドアを生理的に毛嫌いする既存のエスタブリッシュメントは提携を徹底拒否するんでしょうね。そんな日本社会をさっさと見限って他の国で成功モデルを打ち立てて見返してやればいいのでしょうが、堀江氏は日本から拠点を移せそうにないのが弱点か…?
基本的に、既存マスコミはライブドアに対するネガティブ・キャンペーンをしているため、彼に対する世間一般のイメージがどうしても悪くなってしまうのでしょうが、彼の国際戦略は至極もっともだと思いました。今日の報道ではフジテレビとニッポン放送がソフトバンクグループにコンテンツを移行させる意向ですが、堀江氏の構想通りにマスコミ再編が進むと…と考えると、寂しい限りです。
March 24, 2005
堀江氏のメディア観が明確になったと思います。
堀江氏のいうコンテンツとは、エンターテイメントとしてのハリウッド的なものと、ニュースとしてのフリーランサーによる情報発信の2本立てで、それは親-政府でも反-政府でもなく非-政府です。言ってみれば非-メディアです。
権力についての意識がないと-それが如何なるものかは別として-メディアとしてありえない。堀江氏の、この社会性の感覚欠如は、ニッポン放送の従業員などの抗議行動を招く。確かに、メディアとしてあるいは会社として問題はあるが、それぞれのセクションとしては社員はベストの仕事をしている。もちろん制約はあるが。それは日本の他の会社と同様です。
堀江氏が壊そうとしているものと、われわれが堀江氏が壊すのではないか考えているものとは同じものではないのではないか?
この食い違いは、フィナンシャルについての意見の相違につながります。精神的に金儲けを肯定できない日本社会として、『ユダヤ資本云々』と憂慮する西垣先生と、能力・技術的に日本人はまったく引けを取らないとする堀江氏との差です。
今後の展開も含め、焦点はこのくい違いなのではないかと思います。
March 24, 2005
将来、テレビ番組がインターネットに取り込まれれば、CMがスルーされ、テレビ局は収入源がなくなることを危惧している、というのが面白かった。
だとしたら、今後は、一部の映画で行われているように映画ファンドのような形態になり、番組ファンドのようなものができるかもしれない。
番組のみならず、俳優、タレント、歌手もファンドで育成される可能性さえありそうだ。
そうなると、堀江氏が言うようにネット、テレビ、ラジオ、新聞のみならずファイナンスとの融合という外国人記者クラブでの発言に頷ける。
また、CMはネットが主体となり、ネット広告は従来なら単なる広告であったのが、情報の入口となり、広告をクリックすることで様々な関連情報にアクセスできるようになる。とすると、今後の広告は圧倒的にネット有利になるのは間違いないだろう。
April 2, 2005
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