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新聞への提言(東京新聞10月18日夕刊寄稿原稿)
新聞よ!
なぜ権力チェック機能を失ったかを今こそ再点検する時
今更言うことでもないかもしれませんが、ジャーナリズムのもっとも重要な役割は権力のチェックです。とりわけ、絶大な権力が集中する国家権力の監視は、「それなくしてジャーナリズムに存在価値無し」と言い切ってもいいほど、ジャーナリズムの最低限の責務と言っていいでしょう。
しかし、ジャーナリズム、とりわけその中心的な担い手であるはずの新聞が、その使命を完全に喪失してしまっているとしか思えないようなできごとが、昨今頻繁に起きています。特に朝日新聞が報じたNHKへの政治家の圧力問題と、その報道をめぐる市民社会の反応、そして朝日側の事後の対応は、その冷酷な現実を露わにしたように思います。
この一件では、取材の過程で朝日側にも多少は詰めの甘さがあったのかもしれません。しかし、もし仮にことのあらましが政治家側の主張する通りであったとしても、あの記事には明らかに真実相当性があったと筆者は考えます。政治家側がNHKを呼びつけたのかNHK側が勝手に来たのかなどのディテールにいくつか不確かな点はあったとしても、国政に多大な影響力を持つ有力な国会議員が、結果的に言論に介入した疑いが強いと思われる場合、警鐘を鳴らすことはジャーナリズムとしては当たり前過ぎるくらい当たり前のことです。
その意味で、今回は他にも不祥事が重なったとはいえ、朝日新聞がこの問題で簡単に自らの非を認めてしまったことは、ジャーナリズムの将来に重大な禍根を残すことになってしまったと思います。
November 13, 2005 | トラックバック (3)
あの民営化で本当にいいのか
メディア上ではもう決まったものをほじくり出しても仕方がないとの空気が強く、あまりどこも問題にしませんが、やはり丸激でとりあげた荒井広幸さん、山崎養世さんの指摘する「この民営化案」の問題点は、たとえ負け戦とわかっていてもしっかり追求していきたいと考えています。
たとえ民営化そのものには総論で賛成でも、神は細部に宿る(英語では悪魔が細部に宿る)といいます。法案に決定的な欠陥があれば、結局私たちがその被害を受けることになります。
ぜひ皆さんのご意見を丸激やサイゾーでとりあげたいと思いますので、ご意見をお寄せください。
October 3, 2005 | トラックバック (5)
京都イベント延期 その代わりにニュース23
以前にインフォメーションでご案内した京都イベントが私の都合で延期になってしまいました。すみません。
日時が決定したらあらためてご案内します。
私の都合というのが、実はその日(10月4日)筑紫哲也ニュース23で「食品安全委員会は何を審議してきたのか」を放送することになってしまいました。
お時間がある方はぜひご笑覧ください。
October 1, 2005 | トラックバック (0)
地球温暖化
CO2さんからの以下のコメントからヒントを頂きました。
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CO2さんのコメント
関係ない話題ですが・・
マイケル・クライトンの最新 『 恐怖の存在 』を読みました。
帯のコメントに「地球温暖化は本当に起こっているのか?」 とあるとおり興味深い内容でした。
温暖化は仮説に過ぎず、それに異を唱えることをタブー
としてはいけないんだと主張しています。
さて神保さんどう思われますでしょうか?
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地球温暖化については、依然としてこれが人間の温室効果ガスに起因するものであるとの説に異論を唱える人がいることはご承知の通りです。ましてや温暖化と台風の関係となると、それを証明することは非常に難しいと思われるので、いくらでもケチをつける余地はあるにちがいありません。
私は科学者ではないので、色々な科学者の意見を聞いた上で、もし地球温暖化が事実だとしたら、これは大変なことになるとの認識を10年くらい前から持ち始め、それがまちがいであることを祈りつつ、この問題を取材してきました。
September 25, 2005 | トラックバック (2)
果たして小泉純一郎は改革の英雄なのか
郵政民営化法案の参院採決が今日午後にも行われようとしています。
否決されれば即解散というのが、ここまでの首相の主張でもあり、またメディアの大方の見方もそうなっているようです。
否決-解散となれば、自民党は分裂選挙となり、反対票を投じた造反議員は党の公認を得らないため急ごしらえの新党などを作っても、恐らく一部の大物を除き、落選者が続出する。残った小泉党は大勝する可能性が高いが、それでも過半数には届かない可能性が高い。そもそも今から造反議員の選挙区を別の公認候補で埋める時間がない。しかも、都議選から間がないため、選挙準備がまるで整っていない公明党も、かなりの痛手を受けるので、自公合わせても過半数を取れない可能性が高い。(その場合の自公は小泉党の方)
そうなると自民党は下野するか、もしくは新たな連立を模索するしかない。また、かといって民主党が単独で過半数を取れるとも思えない。小泉党の議員たちはそれなりに善戦する可能性が高いからだ。とはいえ一応選挙に勝利した形になる民主党が、分裂して小泉党との連立話に乗ってくるとは思えない。(もしこれが憲法改正まで視野に入れた連立だとしたら、すごいウルトラCですけど)。
となると、かなりの可能性で政界は大混乱。新たなガラガラポンが起きる。
今週の丸激で須田慎一郎と「橋梁談合の深層と郵政国会の接点」を議論したのですが、その議論を通じて見えてきたことは、1)その2つは表裏一体の関係にあること、2)そのターゲットはずばり経世会、もしくは経世会が代表するところの田中角栄型再配分体制そのもの、3)それを壊すことは、小泉純一郎にとっては政策的にも、また過去のルサンチマンを晴らすという目的からも、まさに理に適った行為ということになる、ということでした。
August 8, 2005 | トラックバック (21)





